希少本 吉兆料理花伝 湯木貞一・辻静雄対談集 入江泰吉 吉兆料理写真 懐石料理 茶道具 和食・日本料理の頂点
辻静雄、湯木貞一 著
新潮社
入江泰吉 撮影
1983年 初版
約23x18x3cm
301ページ
布張り金箔押し函入 カバー付き上製本
※絶版
日本料理の頂点を極めた「吉兆」の主人=湯木貞一は、三代目の料理人として、茶道に導かれ京料理に学び禅味を加えて、芸術的とも言える日本料理の世界を完成した。
本書はフランス料理の巨匠-辻静雄と写真家-入江泰吉が、その言葉と写真で「吉兆料理」の魅力を再現した「料理花伝書」である。
本著は、「吉兆」の創業者・湯木貞一による日本料理についての話を、「辻調理師専門学校」理事長・辻静雄がインタビューした対談録。
写真家・入江泰吉による「吉兆」の四季の料理写真が掲載されており、
「吉兆」の最高峰の器使い、盛付け、料亭の空間など、
湯木貞一氏の美意識がフルカラーで展開されています。カラー写真は約3分の1程度、残り3分の2は対談ページ。
巻末には全137図の写真の解説を付す。
吉兆所蔵の、国宝・春日宮曼荼羅…釈文、元日の朝この軸をかけ香を焚き込めて一同揃って祝杯をあげる。
夜咄の茶事の床飾り…茶室「容膝軒」の床に払子をかけて下に盆石を飾ってある。
祥瑞蜜柑水指…魯山人がほめた水指。
向付、汁、飯
奉書焼
箸洗、八寸など、
季節の懐石料理や、季節の床飾り、茶道具、石山切などの掛物、弁当、点心など多数掲載。
(レシピ本ではありません)
発行はバブル直前の時期ですが、本書に書かれたような世界は再現することは不可能。
料理人として前人未到の道を行き、料理というものを本格的に追求した第一人者であり、茶道というものを精神と肉体の双方から理解していると称される数少ない茶人であった、
日本料理の巨匠・湯木貞一が自ら語る内容は関西食文化の記録として大変貴重なもので、やきもの愛好家、日本料理人、茶人、飲食業、料理愛好家必携の名著。
【あとがき】より
本書『吉兆料理花伝』は、そもそも辻静雄氏の構想から生れたものでした。「吉兆」の御主人湯木貞一氏が、一代で日本料理の世界を究めたその足跡を、《対談》とカラー写真で再構成して記録しておこう、というのが辻氏の意図でした。一九八二年五月二十四日、八月二十三日の二回にわたって長時間の《対談》が行なわれ、その後、幾度となく補足的なインタビューを行なって、ようやく原稿が完成しました。速記録の再構成と文章化は主として新潮社編集部が行ない、湯木貞一、辻静雄両氏の加筆訂正を得ました。したがって文章上の責任の多くは編集部にあります。なお、奈良・大和路の写真の大家、入江泰吉氏の、十年以上にわたる入魂の、吉兆料理のカラー写真がなければ、本書の出版は考えられませんでした。慎んで感謝申し上げます。
【目次】
三代の料理人
祖父の時代=牡蠣船
父の時代=かしわ・鰻・会席
吉兆開店
御鯛茶處 吉兆
お茶人と色街と
松平不昧の『茶会記』
京料理に学ぶ
畳屋町時代
臨時措置令と戦時下の日本料理
高麗橋 吉兆
西洋料理対日本料理
西洋との出合い
レストラン・ピラミッドのマダム・ポワン
日本料理の気品と侘び寂び
フォワ・グラのこと
お給仕のこと
四季の献立
京の初夏
盛夏の献立と朝茶
月見の献立
秋十月、宴の献立
錦秋の献立
暮れの献立
お節料理
夜咄の献立
雛祭りとお水取り
初春の献立
花見時・桜狩の献立
料理史 八百善から魯山人まで
江戸八百善の食通たち
魯山人の思い出
関東料理対関西料理
東京の味・京阪の味
関西料理の東京進出
大阪料理対京料理
料理百科
鰹節
味噌・八丁味噌・醤油
塩味・味醂
味の素
昆布
香辛料
デザート
酒と料理のいただき方
香を焚く
漆器の手入れ
料理人気質
年期
盛り付け
煮炊き
修業と模倣
職人気質
本膳料理
焼き場
飯炊き
板前の服装
身辺雑記
職人の腕
長寿の秘訣
酒談義
河豚談義
朝めし
昼めし晩めし
お寿司談義
すっぽん談義
牡蠣談義
家訓
後記
写真説明