日本独自リマスターでございますが、日本特有の高音系中心で杓子定規的な感がございますが、オリジナルに即しており、非常に良心的な音質でございます。
また紙ジャケットでございますが、日本初回リリース時の厚紙仕様を再現した感がございます。
ラインナップは名手揃い、
Ritchie Blackmore(G、ex-Deep Purple)、Roger Glover(B、現Deep Purple)、Don Airey(Key、現Deep Purple ex-Cozy Powell's Hammer、ColosseumⅡ、Rainbow、後にOzzy Osbourne Band、Jethro tull他)、
Joe Lynn Turner(Vo、ex-Fandango、後にYngwie J.Malmsteen's Rising Force、Hughes/Turner、Sunstorm他)、Bob Rondinelli(Ds)となります。
前作”Down To Earth”が大好評であったものの、バンドの音楽性に不信感を持った名手故Cozy Powellが脱退。
後任にかの”KISS”に加入し損なったBob Rondinelliが加入し、Cozy Powell在籍時から目を付けていたデンマーク・コペンハーゲンの名スタジオ”Sweet Silence Studio”にて新作の制作が始まります。
制作が進行していきますが、ヴォーカル録りが非常に難航。
(Ritchie Blackmoreが求める)パフォーマンスに合わない事や(Roger Glover曰くの)「ヴォーカルのみで作曲・アレンジ面には関わらない」というGraham Bonnetを「ソロ契約履行問題」も絡み解雇。
幅広い音楽性に対応可能なヴォーカリストを求め、後任のヴォーカリストにサザンロック絡みのアメリカン・ハード系でありながらもかの”初期Steely Dan”的な音楽性を有する通受けバンド”Fandango”のJoe Lynn Turnerを起用。
既に録音の終わっていた結構なテイク(七曲程)をバックコーラス含めて取り直し、更には制作中断の楽曲の完成に作曲・アレンジ面含めて積極的に関わり制作、完成を見たという経緯がございます.................................
前任ヴォーカリストの非常に男臭いヴォーカル個性もあり、非常にタフなロック色濃い音楽性であった前作と打って変わって非常に洗練されたメロディアスな音楽性でございます。
レインボウ特有の中世感のあるメロディ感覚が非常に抑えられ、代わりにシンフォニック色の強いメロディアスさが非常に重視している事がミソ。
更にはRoger Gloverというプロデューサー兼アレンジャーに非常にアカデミックな経歴を誇る事からも音楽性に介入したがるDon Aireyという強力なメンバーの存在から非常に洗練され練られた楽曲が目立つものでございます。
八十年代に突入という事でJourneyや後に登場するAsiaという当時音質の良さでも知られた作品に準じた感があり、非常に高音質で空間の広がりを感じさせる音造りとなっております。
プロデューサーがRoger Gloverという事があり、音楽の隙間を非常に大切にする特徴やアナログ感重視からも、練り込まれた音楽性で八十年代特有のディジタル感感のある音造りであっても息苦しさを感じさせないもの。
オーヴァーダビングも案外控えられたものとなっております。
(当時オーディオファンにも好評だった感がございます........八十年代初頭という事もあり、ディジタル音過剰化する以前の作品という事もございますが................................................)
Ritchie Blackmoreのポピュラー指向(何せ「ABBAが大好き!」とも宣う方ですし.................)が前作以上に表に強く出てきた頃で、
前作に引き続きRuss Ballard(ex-Argent)の件のカバー楽曲やその系統のBrian Moranの楽曲を収録した事からも顕著なものでございます。
鍵は名手Don Aireyのシンセでございます。
前作から一転、オルガン系アナログ機器は控えめの感。代わりに非常にディジタルな色彩感のある独特の音質のシンセ中心(Moog社製の当時の最先端系?)で非常に煌びやかな感がございます。
(後に言う”アナログ・シンセ”ではございますが...)
前作よりも演奏が派手目で作曲クレジットにも名が記されており、非常に制作に意欲的であった感がございます。
売れっ子セッション・ミュージシャンとしてのキャリアを非常に感じさせる感のある音造りと演奏でございます..........................................................
”猫の目の様に変わる”Ritchie Blackmoreのギターサウンドではございますが、(前任がからりとして押しの強い男臭いタフで強烈なスタイルを持つヴォーカリストだった事もあり、
それに合わせた)乾いた感のあるあまり味付けをしないシンプルな音質を引き継義つつも、今作の指向する音楽性に合わせた色彩感の強い洗練されたものとなっております。
よりアメリカ指向とでも申しますか............................................................
また第二期Deep Purple時代ではベーシストとしては評価は低かったRoger Gloverでございますが、プロデューサーとして名を馳せた経験や様々なベーシスト起用が演奏者として相当な向上を齎した模様で
(そもそもソロイスト的な方ではございませんが)フレーズのセンスやリズム感覚等非常に唸らせるものとなっております。
Bob Rondinelliでございますが、音や演奏のセンスは非常に良いものでございます。
但し、前任に比べリズムのキレが弱く、モタモタしている事が玉に瑕でございます...........(タイム・キープ面でRoger Gloverのベースとズレが生じるパートもございます................................なんだかな~)。
新加入のJoe Lynn Turnerは名ヴォーカリストPaul Rodgers/Lou Gramm系。非常に表現力が豊かで様々な音楽性に対応可能という器用さも持ち合わせており、
後にRitchie Blackmoreのお気に入りとなる事が理解出来るものとなっております。
但し、今作のヴォーカル録り直しでは前任のキーが高い事もあり、それに合わせた歌い方を選択した模様でございます(ここも器用さの感がございます)。
バンドの重鎮名手故Cozy Powellがバンドを去った事もあるのか? よりRitchie Blackmoreのリーダー(独裁)バンド色が強くなった感がございます.......................................
名手重鎮ドラマーの脱退、看板ヴォーカル交代という厄介な問題を乗り越え制作された作品でございますが、前作以上にヒットした模様。
とりわけアメリカでの評価も良いもので、前作以上のチャートアクションにセールス。アメリカ進出の足掛かりを掴んだ感がございます。
但し、貢献度が高い割には(ギャラを含めた)見返りが少ないと不満の名手Don Aireyが脱退、アカデミック面で気の合う名手故Randy Rhoads在籍の(給料の良い)Ozzy Osbourne Bandへ移行する事となります..........................
(解雇でしょうか?.......レインボウに付きまとう問題ではございますが.......Ronnie James Dioの給料(笑)とか........後にVivian Campbellの給料問題(笑)に繋がってまいりますが.....虐待の連鎖でしょうか..........)
後任にはかのバークレー音楽院卒業後間もない名手David Rosentialをオーディション選考で獲得(在学時にはかのSteve Vaiと”Morning Thunder”というバンドを組んでいたとか.................)。
ただ、時代は八十年代。アメリカ中心のHM/HRブームが始まっており、Deep Purple含め過去のHR/HM系バンドに対しての再評価が高くなりつつあった時代でございます。
アメリカでの成功を目論むRitchie Blackmoreは自己の残した過去の音楽資産が気に掛かる事となっていきます...........................................................
エンジニアはかのFlemming Rasmussenでございます。後に名ベーシスト兼アレンジャー故Cliff Burton在籍時Metallica等を手掛ける事でも知られる方でございます。
そもそも”Sweet Silence Studio”のハウス・エンジニアでございますが、デンマークのプログレッシヴ・ロック系バンドでも名を見かける事がございます.............................................
この機会に是非。
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