中村草田男
（1901～1983）本名・清一郎、清国福建省厦門生れの日本人俳人、国文学者。1918年、極度の神経衰弱に罹り、１年休学。
復学した頃にニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』に出合い、生涯の愛読書となる。
1925年、一家で東京に移転、東京帝国大学文学部獨文科入学。チェーホフ、ヘルダーリンを愛読するが、
再び神経衰弱に罹り、1926年休学。この頃、斎藤茂吉の歌集『朝の螢』を読み、詩歌に目覚める。
1929年、縁あって高濱虚子に師事。大学に復学して、東大俳句会に入会、水原秋櫻子の指導を受ける。
1931年、国文科に転科、1933年大学卒業、1934年『ホトトギス』同人。
1939年、『俳句研究』座談会に出席を機に、石田波郷、加藤楸邨らと共に「人間探求派」と呼ばれる。
（石田波郷、加藤楸邨はのち『ホトトギス』離反。水原秋櫻子、山口誓子、橋本多佳子も同様。）
1946年、『成層圏』を母体として『萬綠』を創刊、終生主宰。1960年、現代俳句協会幹事長のとき、
選考をめぐる意見対立を機に協会を辞し、俳人協会を設立、初代会長に就任。1972年、紫綬褒章受章。
1974年、勲三等瑞宝章受章。1983年、急性肺炎のため死去、82歳。死の前日に洗礼を受ける。
書名：中村草田男全集（1984年：みすず書房版）：全18巻別巻１揃：
著者：中村草田男
編集委員：岡田海市／北野民夫／
発行所：みすず書房
発行日：【１】1989年5月25日 発行 他
定価：4,000 円 ～ ＝ 80,000 円
所収：【１】第一句集『長子』／ 第二句集『火の島』／ 第三句集『萬綠』／ 〇 編者註 ／ 解説（成田千空）／
【２】第四句集『来し方行方』／ 第五句集『銀河依然』／ 〇 編者註 ／ 解説（林 昌華）／
【３】第六句集『母郷行』／ 第七句集『美田』／ 〇編者註 ／ 解説（見市六冬）／
【４】第八句集『時機』／ 作品Ⅰ（昭和３年～昭和45年）／ 〇 編者註 ／ 解説（宮脇白夜）／
【５】作品 Ⅱ （昭和38年～58年）／ 〇 解説（香西照雄）／
【６】俳句入門 ◇ Ⅰ、やさしい俳句 他 ／ Ⅱ、秋の航ー自句自解 他 ／ 〇 解説（野澤節子）／ 初出一覧 ／
【７】芭蕉・蕪村 ◇ Ⅰ、芭蕉と現代 他 ／ Ⅱ、蕪村五句 他 ／ 〇 編者註 ／ 解説（井本農一）／ 初出一覧 ／
【８】俳論・エッセイⅠ ◇ Ⅰ、正岡子規と現代俳句 他 ／ Ⅱ、季題と写生 他 ／ 〇 解説（竹中 宏）／ 初出一覧 ／
【９】俳論・エッセイⅡ ◇ 自然主義と現代文 ／ 光太郎の首座 ／ 石橋秀野夫人 他 ／ 〇 解説（生野幸吉）／ 初出一覧 ／
【10】随筆・メルヘンⅠ ◇ Ⅰ、愚かな林檎 他 ／ Ⅱ、松山の道後 他 ／ 〇 解説（大岡 信）／ 初出一覧 ／
【11】随筆・メルヘンⅡ ◇ Ⅰ、ドラの薔薇 他 ／ Ⅱ、鉄斎の一小幅 他 ／ 〇 解説（山本健吉）／ 初出一覧 ／
【12】座談・対談Ⅰ ◇ Ⅰ、現代俳句の問題 他 ／ Ⅱ、還暦座談会 他 ／ 〇 解説（原子公平）／ 初出一覧 ／＋拓本複製
【13】座談・対談Ⅱ ◇ 村上鬼城輪講 ／「萬綠の作風」に就いて ／ 抒情の変革 他 ／ 〇 解説（芳賀 徹）／ 初出一覧 ／
【14】座談・対談Ⅲ ◇ Ⅰ、茂吉をめぐる十二の問題 他／Ⅱ、定型と口語俳句 他／〇 解説（貞弘 衞）／ 初出一覧 ／
【15】座談・対談Ⅳ ◇ Ⅰ、正岡子規の問題 他 ／ 中村草田男輪講 ／ 〇 解説（福田甲子雄）／ 初出一覧 ／
【16】選評集Ⅰ ◇ 雑詠句評会 ／ 遠信 ／ 選後の言葉 ／ 選評 ／ 作品欄批評 ／ 四季開花 他 ／ 〇 解説（橋本風車）／
【17】選評集Ⅱ ◇ 四季開花ー「萬綠」／ 萬綠章・新人賞選定に就いて ／ 〇 解説（平井さち子）／
【18】選評集Ⅲ ◇ Ⅰ、朝日新聞ー「朝日俳壇」 他 ／ Ⅱ、東京新聞ー「東京俳壇」 他 ／ 〇 解説（沢木欣一）／
【別】中村草田男アルバム ／ 句帳 ／ 日記・書簡 ／ 年譜 ／ 著作目録・著書目録 ／ 中村草田男文献解題 ／ 初句索引 ／
〇 解説（中村弓子）／
参考：帯、別のみなし。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ等あり。四六判。計約12.3kg。 ≪新本購入≫
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