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森田 駿輔
殴る騎手: JRAジョッキ-たちの裏舞台

レース中に「殺す」と脅迫、ジョッキールームで鉄拳制裁。時速70kmの馬に乗って行う肉弾戦-「競馬」はまさに格闘技。それで食っている騎手たちは、実はこんなにトンデモない人々だった! ベテラン厩務員が明かす裏舞台。

目次
第１章　騎手はレースで怒鳴りまくる
第２章　レース前の圧力、レース後の舌戦
第３章　ジョッキーたちの「場外乱闘」
第４章　騎手たちの報道されない極秘事情
第５章　これが潰しと報復のテクニックだ
第６章　あの名勝負の知られざる真相


レビューより
騎手のおもしろエピソード集。
馬券の役に立つこともあるらしいです。この本はネタ本として笑って読めばなかなか面白い。騎手は魅力的な人たちなんだなぁということが伝わってきます。ただ、木刀事件を「ファイティングスピリットの表れ」として肯定的に紹介していたのはちょっとどうかと思いました。それ以外にも、一般人の感覚からしたら「これはどうよ…」と思うような出来事（暴言、暴力事件など）を、すべて「闘争心があっていい」と正当化する態度が読み進めていくうちに鼻につくようになりました。


競馬場に出かけラチ沿いで観戦すれば、ゴール前の直線で騎手の声が飛び交っていることに気づく方は少なくないと思う。友人に誘われた中山、初めてのレースで、激しい競走馬の呼吸音とともに聞いた、この「勝負の迫力」こそ、私が最初に感じた競馬の魅力だった。
著者が一貫して伝えようとしているのは「真剣勝負」にまつわる事柄であり、その一点を何よりも大切に考えている姿勢が、爽快な読後感になるのだと思う。