DVDや衛星放送が普及し、あらゆる"埋もれた名作" が発掘、復刻されつつある21世紀ですが、その片隅では、存在のみ知られながら、いまだ決して目にすることができない一部の作品群がひそかに語り続けられています。これらの物語は、いったいなぜ「封印」されてしまったのか? 誰が、いつ、どこで、「封印」を決めたのか‥‥? 大学生時代、ネット上での酒鬼薔薇聖斗の顔写真公表の動きに関わった経験も持つ著者が、戦後の特撮、マンガ、ゲームを中心に、関係者の証言を徹底的に集め、その"謎"に迫る。
*ウルトラセブンの12話などの、封印理由がこの本にくわしく書かれている。怪奇大作戦の「狂鬼人間」、映画「ノストラダムスの大予言」も今後日の目を見ることのない作品です。では、なぜそのような事になってしまったのか?この書はその謎解きをしてくれると思います。ブラックジャック等々も興味深い内容。
熱心なファン以外の目には触れることの少ない「ウルトラセブン」12話についての情報を、多くの人の目に触れる形でまとめ、しかも充分な裏付け取材を行っている。また、「ノストラダムスの大予言」問題では、特撮ファンの間でも疑問であった謎の企業「グリフォン」の正体にかなりのレベルまで迫っている。特撮ファン的には素晴らしい力作である。
製作側の自粛などにより簡単に鑑賞することができなくなった作品の、その経緯や理由に執拗に詳しく迫る。おなじみのあの作品のことも収められている。便利になった世の中で、いずれ暇を見つけて詳しいことを調べまくろうと思っていたのだが、この本の著者が全てやってくれた。正直に言ってその作品のみが気になって購入した本なのだが、著者の文章が本当に上手で面白く、作品的には私が一番思い入れの無かった最終章まで楽しく読むことができた。ドキュメンタリーを纏めた本にも関わらず物語的に感情を昂揚させることができた秘密はきっと最終章に隠されているに違いない。
■甦る封印映像-幻の特撮&アニメ徹底ガイド&封印作品の謎- 三才ブックス (2007刊) 154ページ 当時定価1300円
闇に封じ込まれた“封印映像”。今回は特撮とアニメに限定して豊富な写真(場面写真・チラシ・フィギュアなど)を使用し誌面で再現いたします。
●テレビ特撮『ウルトラセブン』『恐怖劇場アンバランス』『ウルトラQ』『ジャンボーグA』『シルバー仮面ジャイアント』『超人バロム・1』『キカイダー01』『スパイダーマン』ほか
●テレビアニメ『オバケのQ太郎』『パーマン』『ジャングル黒べえ』『ドラえもん』『どろろ』『ブラック・ジャック』『サイボーグ009』『佐武と市捕物控』『妖怪伝 猫目小僧』『吸血姫 美夕』『ポケットモンスター』ほか
●映画『獣人雪男』『ノストラダムスの大予言』『大怪獣バラン』『怪猫トルコ風呂』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』『大津波』『東方見聞録』『ウルフガイ 燃えろ狼男』ほか
*アニメ「決断」の不思議な最終回や、「カウボーイビバップ」の無言の抗議的地上波最終回を思い出させてくれたりなど、収穫は多々
*ひし美ゆり子が語る故実相寺昭雄氏&セブン12話の思い出や、なべおさみの奥様である笹るみ子さんが語る「大津波」のエピソードが面白い