円銀 明治38年 竜1円銀貨☆1905年/美品/ややトーンあり/圓銀/近代銭/日本古銭/e1111-9
◎名称:竜1円銀貨
◎発行国:日本
◎発行年:1905年(明治38年)
◎サイズ:直径38.1mm、厚さ2.6mm
◎重さ:26.9g
◎品位:銀90%、銅10%
◎発行枚数:5031503枚
◎状態:美品/やや古い銀貨特有のトーンがあり(写真参照)
(参考資料)
☆明治銀1円(小型タイプ)とは
明治20年(1887年)から明治45年(1912年)まで発行された、日本の銀製1円硬貨です。
明治政府の貨幣制度確立期に発行された本格的な銀貨であり、旧大タイプ(明治3年〜19年)に続く後期の小型タイプにあたります。
「小型」と呼ばれるのは、旧大タイプの1円銀貨(直径38.6mm)よりもわずかに直径が縮小(38.1mm)**されたためです。
☆表面デザイン
中央に龍(ドラゴン)が大きく彫刻されています。
龍は西洋的な写実表現ではなく、日本的な躍動感を持ち、雲間を泳ぐように描かれています。
この龍のデザインは加納派の美術様式を受け継いだ加納夏雄(かのうなつお)によるもの。
上部に「大日本」
下部に「明治○○年」と年号
龍の下に「416・1円・900」と打刻(金属純度を示す)
“416”は重さを表すトロイオンス換算の記号で、銀の国際基準に基づいています。
(1円=416グレイン ≒ 26.96g)
☆裏面デザイン
中央に「一圓」の文字。
上部には菊の御紋(皇室の象徴)、下部には桐と菊の花の装飾文様が刻まれ、左右を植物文様で囲む荘厳なデザイン。
この意匠も加納夏雄の手によるもので、明治政府の権威と国家の象徴性を表しています。
☆歴史的背景と流通
1871年(明治4年)の「新貨条例」により、日本は円を単位とする十進法の貨幣制度を導入。
当初の銀1円(大タイプ)は国際貿易の決済に使われましたが、流通に不便なため1887年から軽量化・小型化された「小型タイプ」が登場します。
しかし、1897年(明治30年)の「金本位制」採用により、銀貨は本位通貨から補助通貨に格下げされます。
このため、1898年4月1日をもって日本本土での流通は廃止されました。
ただし、台湾(日本統治下)では引き続き使用され、明治45年(1912年)まで鋳造が続きました。
☆1円銀貨の廃止まで
1897年の「通貨法第16号」で銀1円は廃止。
ただし同法附則により1898年7月31日までは日本国内での償還可能とされました。
以降は海外・植民地(台湾)向け流通専用の位置づけになります。
総評
明治銀1円(小型タイプ)は、日本の近代貨幣史の完成形ともいえる銀貨です。
加納夏雄の芸術的造形、近代国家の象徴としてのデザイン、そして国際経済との関わりを一枚で体現しています。
その歴史的・美術的価値から、アンティークコイン入門、日本貨幣収集の入門にも最適な一枚として、世界中のコレクターに愛されています。
※当コインは送料無料です
※写真の10円玉は比較用で商品に含まれておりません
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古物商許可証
神奈川県公安委員会 第451910009497
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