*闇を刻む詩人 日和崎尊夫 の 初期の代表作 『KALPA-H』です。
1969年制作 直筆サイン入り 限定50部 額装品【真作保証】です。万が一「真作」でなかった際には返品をお受け致します。
「カルパ」を作品化した連作は、1968年から76年頃まで断続的に続けられました。
長い時をかけて、自らの神経をゆっくりと癒しながら、永遠と生命の根源のイメージに満ちた世界を、気の遠くなるような作業によってつむぎだしていきました。
『KALPA-H』はそれら連作の代表作の一つです。
木を輪切りにした形を生かして制作されたこの作品は、木口木版にしては大作で、精密な線の中に生命体を思わせる原初的なイメージがいたるところに見えかくれしています。
この作品は、高知県立美術館や東京都現代美術館、徳島県立美術館、神奈川県立美術館、いわき市美術館など多くの美術館に収蔵されています。
作品の状態は、制作後56年を経過していますが 概ね良好です。
日和崎尊夫 28歳の時の初期代表作の一つ。
*日和崎尊夫ファンの皆様、作品を探されていた方、作品を気に入った方、ぜひこの機会にコレクションに加えてください。
・作家名:日和崎 尊夫(ひわさき たかお) 1941~1992
・作品名:KALPA-H
・技法: 木口木版
・イメージサイズ:約20.5cm×約28.0cm
・マット紙窓枠サイズ:約31.5cm×約40.0cm
・額サイズ:約50.0cm×約58.5cm
・制作年: 1969年
・限定数:50部
※作品下部に 直筆サイン、作品名、制作年、エディション の記載があります。
※作品コンディション:制作後56年を経過していますが、概ね良好だと思います。
額も概ね良好です。
画像でご確認下さい。
日和崎 尊夫(ひわさき たかお) 1941~1992
1941年高知市生まれ。武蔵野美術学校卒業。日本美術家連盟の版画工房で畦地梅太郎の講習と、加藤清美の腐食銅版画の講習を受講。64年帰郷し、廃れていた木口木版画技法を独学で身につけ、[海渕の薔薇][KALPA]など完成度の高い作品を発表。66年日本版画協会新人賞、67年日本版画協会賞を受賞。77年木口木版画家の会[鑿の会]結成に参加。91年山口源大賞を受賞するが、翌年食道癌のため永逝(50歳)。
「時の流れは早く、ビュランの彫りはかぼそい。だが、たとえこの星が微細なまばたきであれ、けっしてその光を消してはならないー。1978年3月 日和崎尊夫」
長谷川潔、駒井哲郎とともに[版]でしか表現できない独自の世界を築き、数々の酒にまつわる武勇伝に彩られた天才画家は50歳で逝き、あとには500点余りの木口木版画が残されました。闇を刻む詩人の精緻な作品には本物だけが持つ品格が備わっています。 (出典「ときの忘れもの」)
1966年に日本版画協会新人賞、翌年には日本版画協会賞を受賞する。その緻密な線が生み出す凝縮されたイメージは、あたかも闇の淵へと誘い込むような恍惚と不安を暗示するようである。それは、彼の神経症的な精神状態の反映でもあった。
実際、1967年頃に精神の不安定な状態が訪れる。そこで出会ったのが、『老子』と『法華経』であった。彼は、そこで仏教哲学の概念である「カルパ(Kalpa)」(劫)の思想を知る。「カルパ」とは43億2000万年ともいわれる、時間をこえた永遠に近い時のことである。その思想に魅せられ、それを作品化することで、彼は精神の危機を脱したのであった。
「カルパ」を作品化した連作は、1968年から76年頃まで断続的に続けられた。長い時をかけて、自らの神経をゆっくりと癒しながら、永遠と生命の根源のイメージに満ちた世界を、気の遠くなるような作業によってつむぎだしていったのである。〈KALPA-A〉はそれらの連作の内の、初期の代表作である。木を輪切りにした形を生かして制作されたこの作品は、木口木版にしては大作である。そこでは、精密な線の中に生命体を思わせる原初的なイメージがいたるところに見えかくれしている。