2006年度リマスター仕様となります。古いリマスターではございますが、アナログ感が伴う良心的な音質となっております。
リマスターにより故Martin Birch独特の音造りが分かり易くなった感がございます。
ラインナップは名手揃い。
David Coverdale(Vo、ex-Deep Purple、後にCoverdale/Page)、Micky Moody(G/Vo ex-Snafu/Juicy Lucy)、
故Bernie Marsden(G/Vo ex-U.F.O./BabeRuth/Paice,Ashton&Lord/後にAlaska)、
Neil Murray(B、ex-Hanson/National Health/Gilgamesh/ColosseumⅡ、後にGary Moore/VowWow/Black Sabbath/
ミュージカル”Queen”の箱バン/MSG等)、Dave Dowle(Ds、Per ex-Brian Auger's Oblivion Express/Streetwalkers)、
故Jon Lord(Key、ex-Deep Purple/Paice,Ashton&Lord)となります。
制作はDeep Purple時代同様故Martin Birchが担当。
1979年5月英国イングランド”Crearwell Castle”(録音はかの”The Rolling Stones Recording Mobile”使用。Deep Purple/Iron Maiden等御馴染み)/
英国ロンドン”Central Recorders Studio”(ミキシング)での制作となります。
音楽性は充実していたものの様々なトラブルを抱えたDeep Purpleを脱退したDavid Coverdale。
今後の活動を見据えつつ自身の音楽性を見つめ直す為にDeep Purple運営レーベル”Purple Records”とソロ2作契約を結び、
またMicky Moodyを音楽パートナーに迎え、初のソロ作”David Coverdale's Whitesnake”を制作。
David Coverdale曰くの「内省的過ぎる」出来で有りセールスは芳しくなかったものの、完成度は高いもの。
今後の音楽活動の道筋が見えてきたという感。
その後”David Bylon解雇後Uriah Heep”からのアプローチが有り試験的にヨーロッパ圏にてライヴを行うものの満足出来ず、参加を見送り。
再びソロ新作制作に乗り出しますが、この辺りからMicky Moodyを音楽パートナーとして自身のリーダーバンド結成へ動き出す事となります。
David Coverdaleの音楽的趣味性が前作同様反映されているものの非常に意欲的な創作、
そして新バンドに向けての地均し的な創作をも加味した大傑作”Northwinds”を制作。
完成前に新バンド”Whitesnake”結成に向け人選を進める事となりますが..........................
Coverdale/Moodyを中心に、Deep Purple人脈から”Paice, Ashton & Lord”参加のBernie Marsden。
Bernie Marsden参加”Cozy Powell's Hammer”繋がりから当時”British Crossover”系Neil Murray、
同じ”British Crossover”繋がりからかの”Streetwalkers”Dave Dowle/Brian Johnstonをスカウト。
活動を開始する事となります。
ソロ新作”Northwinds”宣伝活動を兼ねクラブツアーを進めますが、”EMI”がアプローチ。
”EMI”は新作を要望となりますが、バンドの創作計画とズレが生じており、バンド側は検討。
Key奏者がPete Solleyに交代の時期と重なっており、試していた新曲等で急遽”Snakebite”を制作する事となります。
その後その好評を得て”EMI”との本格契約を締結。新作制作に乗り出す事となります。
完成を見る事となりますが......................
Deep Purple絡みの裁判にDavid Coverdaleが出廷する事となり、そこで出会った故Jon Lordが参加を希望。
David Coverdaleは受諾。Pete Solleyを解雇し、故Jon Lordの演奏を再録音。
ようやく完成/リリースに漕ぎ着ける事となります.................................................
リリース後はツアーに勤しむ事となりますが.........................
大きな成功は挙げられなかったものの、今後の活動に目途が付くというもの。
ヨーロッパ圏からもツアー依頼が舞い込む事となり、次作に向け意欲的に創作に乗り出していく事となります..................................
さて今作。
Deep Purple時代ではかの名手Ritchie BlackmoreがSoul Music/Funk/(本物の)R&B等Black Music嫌い、
そして同じ音楽嗜好を持ちながらも同じヴォーカリストとしての名手Glenn Hughesとの棲み分けに悩んだDavid Coverdale。
かの名手Tommy Bolin(ex-Zephyr/Energy/James Gang)加入後もスタープレーヤー揃いのバンドの中で各演奏者としてのエゴに悩まされた事もあり、
ソロ時代からのパートナーMicky Moodyを含めバンドアンサンブル重視ミュージシャンのラインナップ編成とした感がございます。
Deep Purpleに比べ、非常にベーシックな感のある音楽性のロックバンドで敢えてHR/HMと強く捉えない事がこの時代の理解のミソでございます。
ロックバンドではございますが、Soul Music/Funk/(本物の)R&B/Gospel等Black Musicを基礎に据えた感があり、
多分に漏れずブリティッシュ・ロック特有のルーツ音楽解釈が伴う事もミソ。
意外とアメリカ指向な音楽性の感がございます。
バンド・コーラス隊を上手く生かした(案外)大陸的な大らかなスケール感をも持ち合わせ、
Soul Music/R&B/Gospel系影響下のDavid Coverdaleのヴォーカルのみならず、
(かのWishbone Ashを参考にしたかと思われる)【Micky Moody/故Bernie Marsden】の巧みなツインリード・ギターを軸に据えるという
”ソロ”ではないあくまで”バンド”という個性を構築致しております。
また、この時代は【Neil Murray/Dave Dowle】というBritish Crossover系の(ある種ハイテク系)リズム隊を有する事もあり、
その応用性や音楽性をも加味した独特の音楽性が聴かれます。
但し、(後に名手Ian Paice加入を図る事からも)HR色を強めたい意向が見え隠れ。
前作よりもロック寄りな演奏が聴かれるというもの。
第一期全盛期への橋渡し的な作品という感がございます.............................
楽曲は幅広く粒揃い。
Deep Purple系統のHR系楽曲やThe Rolling Stones的なベーシックなロックだけでなくSoul Music寄りBritish Crossover系、
バンドコーラス隊を生かしたSoul Music/Gospel加味。
(セカンドヴォーカルを務める故Bernie Marsdenを主に据えた楽曲も..............)
正直、ソロ作~極初期Whitesnakeにかけては、
David Coverdaleのヴォーカリストとしても含めた”ミュージシャンDavid Coverdaleとしての本音”の感がございます。
バンド形式やパートナーシップ的な創作を好むDavid Coverdaleが、
Deep Purpleで(実現をも含め)叶わなかった音楽性をチーム重視名手揃いの初期Whitesnakeで体現した感がございます。
HR色を一層強めた次作から母国英国での成功を収め(多分に漏れず)音楽性を絞っていく事となりますので、
前作”Trouble”と共に貴重な音楽性の感がございます....................................................................
尚故Jon Lordはツインギターバンドに在籍するは初めてらしく「二本のギターの間に自分の音楽的な居場所を探す事は大変だった......」との事。
但し、これはどのKey奏者も悩む問題の模様でございます......................................
古い作品ではございますが...................................
第一期全盛期のスタンダードとなる名曲が存在。また今尚ライヴ終焉時に使用される隠れ名曲も.......................
「過去から学ぼうとは思うが、過去に生きたいとは思わない」David Coverdaleであれど忘れえぬ楽曲が満載でございます......................................
さてボーナス楽曲4曲。
1979年3月29日”Andy Peebles BBC Radio 1 Sessions”向けの録音収録となります。
スタジオ・ライヴ形式(オーヴァーダビング有)でございますが、選曲が非常に興味深い所。
当時のレギュラー選曲2曲のみならず、ツインギター観せ所インスト楽曲や驚きの隠れ名曲(David Coverdaleの音楽的本音という感)というもの。
ソロ二作~極初期Whitesnakeという音楽性を絞る前の試行錯誤感が窺えるものでございますが、正直趣味性が見え隠れ。
当時商業的成功は収めてはおりませんが、
音楽的には趣味性を生かせ充実し案外楽しかった時期ではないか?という感が窺えるものでございます.............
David Coverdaleは今作リリース前にDave Dowle解雇、HR色を強める為に自由な立場にあった名手Ian Paiceを加入させます。
リリース後はバンドはツアーに勤しむ事となりますが.................
今作は大きくは無いものの成功を収め、ツアーも好評となります。
そして次作は勝負作。
Deep Purple三名が揃った事からも注目を浴び、ロック色強化に大きな期待が掛けられる事となりますが....................
創作に意欲的なバンドは全盛期へと突入していく事となります........................................
昔Whitesnake解散ツアーを観に行った名手Neil Murray曰く、
「ステージでは昔の楽曲をバンドが演奏していたが、自分はそこにいない。奇妙な気分だった........」との事ではございましたが.................................
現在ではこの紙ジャケット仕様限定盤は入手が非常に困難。この機会に是非。