【商品説明文】

江戸後期（天保〜嘉永期頃）に刊行された、
**「善導大師行状記（ぜんどうだいしぎょうじょうき）」**の木版印刷和本です。

浄土宗の祖・法然上人が深く敬った唐代の高僧「善導大師」の生涯・教え・説法・奇瑞を描いた宗教書で、
当時の信仰教育・布教用として寺院を中心に広く用いられました。

本書は精緻な挿絵を多数含み、善導大師の説法・修行・天人出現などの場面を描く非常に美しい木版画構成です。
また、訓読文・仮名交じりの草書体本文も収録され、江戸期仏教文化の貴重な資料となっています。

奥付には「嘉暦十一年仲夏刊」とあり、
京都堀川佛光寺下町の 梶川七郎兵衛 をはじめ、
村上勘兵衛・茂木多左衛門・澤田吉左衛門・中野宗左衛門・藤屋弥兵衛（名古屋） ら複数の仏教書肆による共同出版であることが明記されています。
知恩院門前など、浄土宗寺院界隈で刊行されたことがわかります。


---

【詳細】

書名：善導大師行状記

刊年：嘉暦十一年仲夏（江戸後期・天保〜嘉永年間頃）

刊地：京都・名古屋

板元：梶川七郎兵衛ほか

形式：和本・袋綴じ・木版印刷・仏画挿絵入

宗派：浄土宗（善導大師伝記）

サイズ：縦 約26cm × 横 約18cm（おおよそ）



---

【状態】

経年によるヤケ・シミ・破れ・表紙損傷虫食い後あり

本文は通読可能で、印刷は鮮明です

挿絵・文字ともに良好な保存状態


古書としては良好な部類に入る状態です。
骨董的価値・宗教資料的価値ともに高い一冊です。