、すでに廃盤になってしまったものも何枚かあるので、そういう意味では多少貴重になったのかもしれませんが、小さいインディペンデントレーベルで、
通常の販売ルートにものっていない澤野工房が、これほどまでに売れるとは、やっぱりびっくりしています。その後も他レコード会社が同様の傾向の
ヨーロッパ盤ピアノ・トリオを出しても、やっぱり澤野工房の地位は揺らぐことはありません。それだけ良質なアルバムを出しているのでしょう。
今回出たアルバムは、本来7月に出るはずだったアーノルド・クロスのCDが延期になったとのことで、急遽出ることが決まったのですが、内容的には
有名な曲が多くて興味深いところです。ところでこのミシェル・グレイエ、他界してしまっているとのことで、これからのアルバムを聴く
ミシェル・グレイエのオリジナルはなく、ライヴゆえかジャズメン・オリジナルとスタンダードのみの構成。ライヴ特有の音のバランスや
音色などが少々耳につきますが、演奏自体はけっこういい感じ。ジョン・コルトレーン作の1曲目からオーソドックスなフレーズながらも
全開で突き進んでいきます。アントニオ・カルロス・ジョビンの2曲目は神経質さを漂わせながらもしっとり感のある演奏から中ほどが
けっこう盛り上がっていきます。マイルス・デイヴィス作の有名な3曲目もやや個性的でエネルギッシュな演奏。ハンク・モブレイ作の
4曲目は、白っぽいながらもやや渋め。サド・ジョーンズ作の、欧州的な幻想感と高揚を味わえる5曲目、スティーヴ・グロスマン作の
洗練された元気な6曲目、やや個性的なフレーズのバラードの7曲
1. Moment's Notice
2. Zingaro
3. Milestones
4. Funk In Deep Freeze
5. A Child Is Born
6. 415 Central Park West
7. My Foolish Heart