ヴィオラの俊英コーザによる
　ヴィオラ版シューマンとブラームス

　数々のヴィオラ編曲録音でも有名なヴィオラ奏者、エットーレ・コーザ。最新アルバムではシューマンとブラームスを取り上げました。
　『F.A.E.ソナタ』は、シューマンがディートリヒ、ブラームスとともに作曲した４楽章構成のヴァイオリン・ソナタが原曲で、シューマンは間奏曲とフィナーレを担当。この間奏曲は後にシューマンのヴァイオリン・ソナタ第３番の第３楽章に転用されております。最後に収録されているのはコーザお得意のブラームスで、今回は共演のボリス・ベルマンとともにチェロ・ソナタ第１番を編曲しています。
　ナポリ生まれのコーザは、生地の音楽院でフランカヴィッラにヴァイオリンとヴィオラを師事した後、メニューインとリジーにも学んだヴィオラ奏者です。「Claves」レーベルより自らも編曲を手がけたヴィオラ編曲小品集（502609）、ブラームスのヴィオラ・ソナタ集（502802）がリリースされております。（キングインターナショナル）

　シューマン／B.ジュランナ編

　・幻想小曲集 Op.73
　シューマン／コーザ編

　・F.A.E.ソナタ～間奏曲
　・アダージョとアレグロ Op.70
　・3つのロマンス Op.94
　ブラームス／コーザ、B.ベルマン編

　・チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38

　エットーレ・コーザ（ヴィオラ）
　ボリス・ベルマン（ピアノ／Steinway & Sons）

　録音時期：2013年10月18-20日
　録音場所：イェール大学
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）