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今回は私が製作したオーディオボードの出品です。
初の古材ローズウッド無垢材を使用したオーディオボードです。
この材料は埼玉県のとある旧家のリフォーム時に出た材料から分けていただいた代物で、少なくとも60年以上前の材料となります。
また横手材に使用している本紫檀も同様に古材となります。
裏面はおそらくセランガンバツと思われる材料を使用しております。なお、こちらも40年以上前に購入したものとなります。
このローズウッドボードはローズウッド×ナラ集成材×セランガンバツの三層構造となっております。
油圧プレスにて3枚を重ね、モルダーにて矩手と寸法を削り出し、油圧プレスにて幅ハギをして4日ほど圧着しております。
その後、寸法・矩手を出しながら古材本紫檀を横手材としてプレスで圧着し、表と角は10Rを取り、裏面は面取りをしました。
仕上げの工程ですがペーパー120番→リボスオイル ローズウッド色を塗布→乾燥→ペーパー150番・240番・320番→ローズウッド色を塗布→400番・600番→リボスオイル 黒檀色を塗布→1000番・3000番で都度ウェットサンディングを行い、乾燥後にナノクリアスを塗布しております。
今回、ローズウッドということでナノクリアスを塗布し乾燥後に再び5000番・7000番・10000番と全面水研ぎを行い、更に鏡面仕上げ用のコンパウンドで磨きナノクリアスを塗布して最終仕上げとしております。
仕上げ工程はナノクリアスを塗布→乾燥→研ぎがセットとなっています。
リボスオイルは3度塗り、ナノクリアスは6度塗りで仕上げております。
どちらの塗料も浸透系で木の呼吸を妨げる事なく表面を保護出来ますので、従来のワトコオイル・ワックスで仕上げるやり方から変更いたしました。
試聴はYAMAHA CDX-10000にて行いました。
本来であればDS-V5000による試聴をしたいところですが万が一にも傷をつけたくないのと、CDX-10000ほどのプレーヤーであれば差が十分に判断できますのでプレーヤーのみの試聴としました。
マイケルジャクソンのデンジャラスからスタートしましたが、最初の数秒で既に音が良い方向へ変化しているのがわかりました。
このアルバムに関しては通しで聴きましたが、打楽器が特に良く聴こえた印象があります。
続いてはJAZZを。
美の壺 ブルーノートコレクションよりモーニンを。
美しい響きにも関わらず、ボロン特有の耳に刺さる不快感がほぼ解消されていました。
寺井尚子のPiazzollamorよりフーガと神秘を。
特にピアノの音が非常に柔らかく聴こえ、大変驚きました。それでいてクリアで響きも美しいものがありました。
最後にロイハーグローヴよりストラスブールを。
クリアで引き締まった、スピーディーな音でした。
それでいて疲れる音ではないのですから、ボロンスピーカーを使用している人間としては驚きです。
だらだらと書き連ねてしまいましたが、CDプレーヤーでこの変化です。
スピーカーやレコードプレーヤーなら更に変化すると思われます。
ローズウッドは通常、高音が強調され良く響くようになる傾向があります。
古材ということで良く寝かされていたこと、芯がナラ集成材ということが良い作用をもたらしたのかもしれません。
美しい響きとクリアさ、正確さを持ちながら、聴き疲れしない音色です。
※メンテナンスについて※
私が製作しているインシュレーター・オーディオボードはリボスオイルとナノクリアスで仕上げてあります。
出品する際には表面のオイル・ナノクリアスはしっかり硬化しておりますが、時間が経つにつれて更に中まで浸透して硬化します。
殆どメンテナンスフリーだとは思いますが、御心配な場合は固く絞った濡れ布巾で磨いて頂ければ長く使用出来るかと思います。
天然の素材を使用している為、多少の反り・捩れ・縮み・割れが発生する可能性がございます。
木の特性と受け入れ、付き合っていただけたらと思います。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にご質問下さい。
(2025年 11月 18日 22時 38分 追加)1枚約10.5kgと重いですので、輸送事故防止の為に簡易的ではありますが箱を組みました。
2個口で発送させていただきます。