【 プレステージ級の熟成感 】
今回は、澱引き後7年もの成熟期間を経て旨味が現れた極上のシャンパーニュを出品します。
創業者オーギュストン・ボワゼルによって1834年創業の「ボワゼル」。
以来家族経営をひたむきに続けています。
シャンパーニュ地方中央のエペルネから西に約80km広がる「ヴァレ・ド・ラ・マルヌ」に居を構えます。
シャンパーニは、『買って直ぐに飲んではいけない』ワインであるのはご存じでしょうか?
また、シャンパーニュは『購入後は成熟しない』と思ってはいませんか?
それは大きな間違いです。
たとえスタンダード・シャンパーニュであっても、
5~6年ほど静かに寝かせることで、
プレステージ・シャンパーニュを超える旨味と香りを纏います。
例えて言うなら、ヴィンテージのクリュッグかと見紛う程に化けてしまうのです。
シャンパーニュは、その醸造工程において、デゴルジュマン(澱抜き)という作業を経ます。
これは、長い間ボトルに閉じ込められた旨味成分の澱を取り除き、
その過程でワインが再び外気と接触する、シャンパーニュ醸造において極めて重要な段階です。
この時ごく少量の酸素が瓶内に入り込み、それによりシャンパーニュ特有のアロマがゆっくりと成熟していくのです。
プレステージ・シャンパーニュで澱引き後1年経過したモノと
スタンダード・シャンパーニュで澱引き後6年経過したモノを比較試飲した場合、
圧倒的に美味しく感じるのは、実は後者のスタンダード・シャンパーニュです。
味わいだけでなく、香りも後者のほうが圧倒的に素晴らしい香気を放ちます。
ワイン会でも、デゴルジュマン後の経過年数が経っているシャンパーニュは絶大な人気を誇ります。
デゴルジュマン後のワインは、何をおいても先ず休息を必要とします。 若いワインよりも古いワインは尚更長い回復期間を必要とします。
この回復期間中に、ワインは元の爽やかな清涼感とドサージュ(補糖)による円やかな甘みとの間でバランスをとり、
完璧なシャンパーニュに生まれ変わります。
デゴルジュマン後の経過年数を経たシャンパーニュが美味しい根拠は、マイヤール反応(メイナード反応)が起きているから。
マイヤール反応とは、還元糖による反応で、ドザージュで加えられた糖やブドウ由来の残糖分が、
酵母の自己分解によって生成するアミノ酸と反応し、生み出されていると考えられています。
マイヤール反応が起こった初期段階では、コーヒーフレーヴァとも、ナッティーな香りとも表現される香り。
さらにマイヤール反応が進むと、焦がしキャラメルのような香りへと変化し、
まるでポートやマデイラのような香りを纏っていきます。
そして、香りだけではなく味わいもより濃密に変化。
酒質に旨味が増し途方もなく美味しいシャンパーニュになります。
今回出品の 「ウルティ厶」 は、
ドサージュ(糖分添加)を極々少量に抑えた
エクストラ・ブリュット(極辛口)に仕上げられた
洗練された大人のための極辛口シャンパーニュ。
和食や新鮮なお造りとの相性は、
「神の雫」原作者も絶賛するほどのマリアージュを奏でます。
奥ゆかしい味わいなので、繊細な和食や鮨に寄り添って邪魔をしません。
また、ブドウそのものの旨味を体験出来る為、
シャンパーニュだけでもじっくりと楽しめます。
澱引き後、7年もの成熟期間を経て旨味が現れた極上のボワゼルです。
セパージュは、
ピノノワール 50%
シャルドネ 37%
ムニエ 13%
輝く濃い黄金色の色調。細やかな気泡は素晴らしいフィネスを示し、表現豊かで上質、フレッシュな白い花のアロマが立ち上がり、
エレガントでフルーティな趣を漂わせながら、白桃、アプリコット、柑橘やキャラメル、ブリオッシュの含みを伴い、心地の良い長い余韻を残します。
酸がハッキリと立ち登ってくるような厳しさが売りのシャンパーニュとは正反対の、
どんな方にも受け入れやすい、懐が深くただただ美味しいシャンパーニュです。
現行品よりも数年の歳月を経過している為、
間違いなくプレステージ・シャンパーニュと見紛う程の成熟度を見せてくれることでしょう。