単行本 中国の希望と絶望 南京大学の学窓から何を見たか 林青梧著 1100
*中国を愛するが故に真実を語る
著者は1990年から5年間南京大学に招聘され、教授を務めていました。
この本はその間の中国の印象・事象をありのままに描写しています。
芥川賞・直木賞の候補に3回なられた先生の本だけあって、読んでいて思わず引き込まれる筆致には素晴らしいものがあります。
中国に関しては反日デモ事件以降さまざまな書籍が出版されて書店の店頭が賑わっており、どれを買おうか迷うほどです。
この本はそれらに比べれば少し旧い「10年前の中国」を記しているわけですが、中国人のものの考え方や共産党社会の根本的な仕組みについて分析して色眼鏡なしに鋭く描写している点では出色のノンフィクションに仕上がっています。
ところどころ、日本では想像もつかないような中国の暗部に関しての冷徹な記述もあります。読んでいてゾッとするような内容で、中国当局に対する遠慮など全くありません。
それでもこの本に筋の通った品格のようなものを感じるのは、著者の南京大学の教え子や中国の友人に対する深い愛情があるからでしょう。
後半部分は、謂れのない迫害を受けていた優秀な中国人女学生を、著者が妨害を乗り越えて何とか日本に留学させようとするエピソードが、息もつかせぬドラマチックな筆致で描かれています。面白いですよ。ご一読をお勧めします。
■中古本
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