※必ず自己紹介欄をご覧の上、ご入札お願いします(お取引に関する同意事項を記載しています)
ケンウッド「DP-8010」本体のみの出品です。画像のものが全てです。
・外観、まずまず綺麗な状態です、年式を考慮すると美品だと思います
・作動良好、特に気になる点はありませんでした(記録メディア、フォン未確認です)
・トレイ開閉はスムーズですが、閉時ほんの少し(触れる程度)手でのサポートが必要です
・総合的には良品と判断しますが、他見落とし等お許しください
当時ケンウッドの最高位でメインモデル、本当に音が良いです、驚きました。
さらっとしたさわやかな高域音、密度感のある中域、安定感のあるタイトな低域は非常に魅力的な音で、技術陣の音に対するこだわりが感じられます。
高級感があり造りも良いので、所有満足も高く思います。ご検討宜しくお願いします。
◎中古品をご理解ください
◎ご落札価格に送料を加えてご入金ください(大阪府より120サイズです)
◎外観は、過度の期待はしないで下さい
◎必ず自己紹介欄をご覧の上、ご入札お願いします
ロングセラーモデルであったDP-1100シリーズの最終完成形DP-1100SGの内容を受け継ぎ,さらに改良を加えられながら,価格も抑えられたコストパフォーマンスの高い1台となっていました。D/Aコンバーター部には,新たに8倍オーバーサンプリング(サンプリング周波数352.8kHz)の18ビットデジタルフィルターが組み合わされた,L・R独立のデュアルD/Aコンバーターが搭載されていました。8倍オーバーサンプリングにより,音楽帯域とサンプリング周波数がはるかに離れ,DP-1100SGと比較しても,さらに特性の緩やかなローパスフィルターが使用可能となり,位相特性,歪特性の改善が図られていました。D/Aコンバーターには,従来の16ビットのものの4倍の分解能をもつ18ビットにリニア・デュアルD/Aコンバーターが採用され,帯域の量子化ノイズが大幅に低減されていました。このD/Aコンバーターは,DP-1100SG同様に,誤差による影響を受けやすい最大のビット(MSB)とその半分の大きさにあたるビット(2SB)の歪み補正を行い,全体の直線性を高めた「リアルステップ・フルビットD/Aコンバーター」が採用されており,より高精度なD/A変換が実現されていました。さらに,高精度なD/A変換のために,新たに「DPAC(デジタルパルス・アクシスコントロール)」が開発され,搭載されていました。これは,デジタル信号を読み取る時間精度をより高めようとする技術で,D/Aコンバーターの動作時の時間精度を決めるマスタークロックからの正確なクロックの精度の低下を抑えるために,これまでデジタルフィルター部で使われていた水晶発振器をD/Aコンバーター直前で使い,デジタルフィルターの演算速度まで含めて時間調整を行う方式でした。通常のD/Aコンバーターでは,マスタークロックからの正確なクロック(水晶発振器からの発振周波数)も,プリント基板内での引き回し,デジタルフィルター内での複雑な演算,プリントパターンの浮遊量,アース電流,電源変動,デジタルフィルターの計算時間のふらつき等,様々な要因により周波数の揺れ成分(=ジッター)が加わり,精度が劣化してしまっていました。「DPAC」では,D/Aコンバーター直前でジッター成分を吸収するため,より正確な変換が可能となるという技術でした。ピックアップ部の駆動には,高精度なリニアモーターメカニズムを採用していました。センサーコイルとドライブコイルをもち,トラッキング方向にのみ動くマウントにピックアップが取り付けられたリニアモーター方式でした。セン>サーコイルに発生した電圧を増幅し,NFをかけることにより,従来のギヤ駆動ではできなかった,速度制御がかかり,ピックアップは送り信号に応じ,一定速度での移動が可能で,しかもバックラッシュがほとんどなく,速度制御をかけているためマウントのサーボF特が高い周波数まで伸びていることで,トラッキング方向に対しての追従性と収束性が大きく改善されていました。収束が良くなるためにサーチ時にトラッキングサーボの収束性も良くなり,高速サーチが可能となっていました。また,ディスクの偏芯に対してもトラッキングアクチュエーターに代わってリニアモーターメカニズムでピックアップ全体が追従するようになり,アクチュエーターは常に理想的なセンターでの動作ができるようになっていました。
ピックアップのサーボコントロールは,伝統の「オプティマムサーボコントロール」を改良した「スーパーオプティマムサーボコントロール」が搭載されていました。あらかじめ設定されたエラー電圧をサーボ系に与え,ディスクに傷があると瞬間的にピックアップに余分な力を与えない状態で通過させ,その後にサーボコントロールを効かせてビットを正確にトレースするというシステムで,キズや汚れ,音圧振動に強くエラーの発生を抑え,ミクロン単位のピット列のトレースの安定性を向上させ,高精度な信号ピックアップが実現されていました。
音質に影響する振動対策として,DP-1100SGに搭載されていた多段階にわたる防振機構「NEWマルチインシュレーションシステム」が搭載されていました。ピックアップを支える部分には,コイルスプリングと特殊弾性ゴムによるハイブリッドインシュレーターを使用しつり下げ方式の低重心構造となっており,ピックアップマウント部は,高剛性アルミダイキャストが採用されていました。メカニズム部そのものも,特殊インシュレーター方式で支えられていました。D/Aコンバーター部は,床振動だけでなく音圧の影響を受けにくくするために,垂直に立てて基板を配置したバーティカルレイアウトが採用されていました。筐体の脚部は,接地部に特殊弾性ゴムを配して振動を吸収し,さらにダブルコイルスプリング方式サスペンションにより振動を吸収する「NEWストラットサスペンション」を採用していました。底板は,1.6mm厚の鉄板で外部からの空気振動を防ぎ,ボディは2枚の厚さが異なり(1mmと0.6mm)共振周波数の違う鉄板をはり合わせ,内部損失によって振動を吸収する2重構造ケースになっていました。
電源部は,他の機器やAC電源自体の汚れ(デジタルノイズ等の高周波)を2次電圧に変換させないようにトランスの巻線に特殊なディバイスを使った「クリーンサイクロン電源」としていました。この「クリーンサイクロン電源」は,デジタル用電源からフィードバックされるデジタルノイズも鮮やかにカットできるため,アナログ信号用の電源をクリーンに保つ効果もあるというものでした。また,電源コードは極太のものが採用されていました。デジタル出力として,コアキシャル(同軸)端子とオプティカル(光出力)端子を備え,当時各社から出ていたD/Aコンバーター内蔵型アンプや,単体D/Aコンバーターとの接続が可能となっていました。また,アナログ出力は固定と可変の端子を備え,可変端子からの出力は,モーター付きボリュームによりリモコンでも可変できるようになっていました。プログラム選曲機能として,通常のプログラム選曲以外に,時間枠を指定して,それに収まるように若い曲順から自動的にプログラムして演奏できるNEWランダムプログラムエディット機能も搭載していました。以上のように,DP-8010は,改良を加えながらロングセラーモデルとなっていたDP-1100シリーズを継承し,しっかりした内容を持ちながら,価格も抑えられたさらにコストパフォーマンスの高い1台となっていました。クリアで見通しの良い音は,ケンウッドらしい個性を感じさせるものでした。
音楽との距離が圧倒的に近くなった。
ケンウッド・テクノロジーをフル投入した
DP-8010。◎時間軸の高精度化,新しいテーマを得て,
デジタル技術はハイスピードで進化した
DPAC(デジタル・パルス・アクシスコントロール)
◎8倍オーバーサンプリング18ビットデジタルフィルターと
18ビットリニア・デュアルD/Aコンバーター
◎量子化軸の高精度化。
リアルステップフルビットD/Aコンバーター
◎ピックアップの追従性にすぐれた
高精度リニアモーター・メカニズム
◎有害振動を多重構造で吸収する
NEWマルチインシュレーションシステム
◎デジタルノイズを2次電圧に変換させない
クリーンサイクロン電源
◎スーパーオプティマムサーボコントロール
●偏心吸収機構
●リモコンモータードライブアウトプットボリューム
●ニューランダムプログラムエディット機能(大型ミュージックカレンダー)
●オプティカル/コアキシャルデジタルアウト端子
●極太電源コード
●Newランダム・プログラム・エディット機能
●4プレイモード