
ご覧いただきありがとうございます。
レトロチョコレートのウェブサイト
『20年前のチョコレートのメニュー』の管理・運営をしています。ひろと申します。
終活の一環として、
長年収集してきたパッケージコレクション約5,000点を、
次世代のコレクターさまのお手元に届けるため、順次出品してまいります。
どうぞよろしくお願い致します。
【商品】
森永ミルクチョコレートの包み紙1個
明治ミルクチョコレートの包み紙1個
包み紙の中身は、チョコレートの形状を再現した厚紙製のダミーです。
実際のチョコレートは入っておりません。
画像の状態のまま丁寧に梱包し、発送いたします。
【販売年】
1950年代
【コンディション】
当時の包み紙としてはとても良い状態だと思います。
【説明など】
戦争によってチョコレートの生産が止まり、甘さそのものが「記憶」へと遠ざかっていた時代。
戦後ようやくカカオが輸入され、配給が終わり、人々が再び“自由に甘味を選べる”ようになったその節目に、
ふたつの看板が帰ってきました。
森永ミルクチョコレートと、明治ミルクチョコレート。
どちらも「戦後再開第一世代」の意匠をまとい、誇りを取り戻すように市場へと並んだ銘柄です。
かつては、どちらか一方が王者だったわけではありません。
国産チョコレートの象徴として競い合いながら、同時に「日本に甘さを取り戻す」という使命も分け合っていた――。
それゆえに、この2枚のパッケージには“復活した喜び”と“譲れない意地”が、どちらも刻まれています。
まずは明治。裏面にはこう記されています。
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明治チョコレートは
最高の原料を用い、
少しの不純物も混つておりません。従つて
その色つや、舌ざわり、かおり、風味
などで他に見られないすぐれた品です。
又純粋なココアバターを多量に含んでいますから
摂氏ニ八度以上では軟くなります。
これも品質の優良さを示す一つの事実であります。
東京 明治製菓株式会社
――――――――――――
「不純物を混ぜないこと」が、何よりの誇りとされた時代。
“溶けやすさ=高品質の証”と語れるほど、原料への信念が真っ直ぐに書かれているのが明治の特徴です。
宣伝ではなく、事実で語る。
戦後再開の第一声として、これ以上ない力強さを持ったコピーと言えます。
一方、森永はこう記しています。
――――――――――――
森永ミルクチョコレート
(一九一八年創製)
フレッシュなミルクの香り
ほろ苦さ
トロリととけるなめらかさ
NPプラントでつくる
ヨーロッパ風
世界最高水準のチョコレートです
東京 森永製菓株式会社
――――――――――――
明治が“品質の証明”で語るなら、森永は“味覚の情景”で魅せる。
香り、苦み、舌ざわり――一つずつ言葉で積み上げ、食べたときの質感を想像させるコピー。
「ヨーロッパ風」という言葉には、戦後日本が再び“世界と並ぼうとした意志”が刻まれています。
どちらも、ただの板チョコの包み紙ではありません。
そこには「戦争で失われた味を取り戻す」という、
企業の意地と、時代の喜びが同時に封じ込められています。
甘さを売り物にしながらも、ただ甘いだけではなかった時代。
この2枚は、その復活の場面に立ち会った、数少ない“紙の証人”です。
誰かの懐かしさでも、誰かの語り伝える資料でもかまいません。
いま、もう一度この2社を並べることは――
「戦後の味覚の復興」をもう一度手元に取り戻す、ということなのかもしれません。
当時の形を再現してお届けします。チョコレートの型に復元する事で、包み紙が本来持っている丸くてやさしいイメージになります。未開封風に仕上げてありますので、当時の雰囲気を味わう事ができます。
ショップの片隅にアンティークなディスプレイとして活用するなど、そのまま展示することが出来ます。
手作りの部分には多少の粗さや不揃いがございます。
あくまで撮影用・展示用・雰囲気を楽しむためのアイテムとしてご理解のうえ、
温かい目でご覧いただければ幸いです。
【送料】
出品者負担(落札者様に追加料金は発生しません)
補足:落札後に送料が予想以上にかかると感じられる方が多いようでしたので、送料はすべて出品者が負担いたします。安心してご入札ください。
【発送方法】
匿名配送(ゆうパケット)
【梱包について】
水濡れ防止・折れ防止を徹底して梱包します。
【取引に関するお願い】
大切に保管して参りましたが、経年による劣化や折れ、擦れ、ムシレなどがあります。
ノークレームノーリターンをご了承の上で入札をお願い致します。
【出品にあたっての思い】
チョコレートパッケージを大切に保存していただける方にお譲りしたいと思います。
【宣伝】
コレクションの一部は、神戸のフェリシモチョコレートパッケージミュージアムに寄託保存しています。ここは数年前にできた博物館で、日本で唯一のチョコレートパッケージ専門の博物館です。こちらの方にお越しの際は、是非ともご来場いただきたくお願いいたします。