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■■『茶道誌』・・・■■ ●●『なごみ』・・・●● **”（１９８８年２月・通巻９８号）”** ■■『特集』・・・■■ ●●「一器多様」・・・●● ―”見立て使いの茶道具”― **”監修―三田富子”** **”（約・３９頁）”** ★茶道具のルーツをたどれば・そのほとんどは見立もの であるという。 つまり・茶道具として生まれたものではなく・日常の 生活用具など他の用途のためにつくられたものを茶道 具として取り上げ賞玩してきたものが圧倒的に多い。 それはいにしえの茶人の創意と工夫にほかならない。 そしてまた・茶人は・”一器多様”・という工夫をこ らして茶の湯を楽しんできた。 一つの茶道具を・それ本来の用途はもちろん・二通り にも三通りにも転用して使いこなすというやり方であ る。 水指が・ある時花入に・ある時は菓子器にと・そのす がたをかえて茶席に顔を出す。 これこそが見立て使いの極致であろう。 先人の知恵と相違・工夫に学びつつ・魅力あふれる茶 の湯の演出を試みたい。 ◆黄瀬戸平茶碗・銘・「柳かけ」。 ・五島美術館。 ■■『小特集』・・・■■ ●「真田紐を知る」・・・● **”文・「江南」・和田伊三郎”** **”（７頁・カラー）”** ★使い終わったお茶の道具は・必ず箱に納めて紐を結び ます。 その紐が・”真田紐”。 お道具と命を倶にしてきた真田紐は・単なる荷造り紐 に非ず・長年つちかわれた約束をもって中の道具を語 ります。 近くで遠かった・”真田紐”。 そのすべてを知る時・お茶の心に一歩近づくようです。 ■発行日＝昭和６３年２月１日。 ■発行所＝株式会社・淡交社。 ■サイズ＝１８×２５．５ｃｍ。 ■定価＝６００円。 ■状態。 ●表紙に・多少の・キズ・ヤケが有ります。 ●本誌内に・多少の・ヤケが見えますが ●大きなダメージは・無く ●年代的には・良い状態に思います。 ◆◆注意・・・◆◆ ★小特集―「真田紐を知る」・を・像画１～４に 掲載しました。 ★発行日より・経年を経て下ります。 コンディションに係らず・古書で有る事を 充分に御理解の上・御入札下さい。 ★神経質な方は・入札をご辞退下さい・！！ ●全・１２８頁・・・！！ ●特集の・・・！！ ◆「一器多様」・は・約・３９頁。 ●小特集の・・・！！ ◆「真田紐を知る」・は・７頁・全カラー。 ●●小特集・「真田紐を知る」・・・●● ★使い終わったお茶の道具は、必ず箱に納めて紐を結び ます。 その紐が・”真田紐”。 お道具と命を倶にしてきた真田紐は、単なる荷造りの 紐には非ず、長年つちかわれてきた約束をもって中の 道具を語ります。 近くて遠かった・”真田紐”。 そのすべてを知る時、お茶の心に一歩近づくようです。 ●「真田紐とは―」・・・● ―”古来のものです”― ◆古代の織紐。 左は・正倉院御物の復元品。 中央は・チベットの腰紐で羊毛製。 ―”箱と約束があります”― ★お道具を入れる箱は・お道具の種類や寸法に合わせて 作られており・それらのお道具箱に通す真田紐も・箱 の大きさや中に入るお道具ともどもの重量に合ったも のが必要になります。 その幅は・香合や茶杓といった小さな箱に通す二分・ （６ｍｍ）・幅から・衣装や装束などを入れる大きな 箱用の一寸三分・（４０ｍｍ）・幅程度まで・一分・ （３ｍｍ）・きざみに正確に織られています。 さらに・箱に入れるお道具には品格の軽重や序列があ り・それによって箱の材質や作りがかわり・箱に通す 真田紐もそれらの品格や序にしたがったものを用いま す。 その区別が・素材に絹糸を用いるものと木綿を用いる もの・さらに木綿紐で袋織にしたもの・単織・（平織 ）・のもの・といったことになります。 たとえば・茶入・茶碗・水指など格の高いお道具には 箱を桐紐として・絹紐の真田紐を用い・蓋置や建水の 桐箱には木綿の袋織・水屋道具の箱あるいは杉や從の 外箱がある時は木綿の単織を用いる・といったふうに 使い分けます。 そういった約束事としての知識も近年忘れがちになっ てきており・道具と箱と紐とが合致しないお道具箱を たまに見うけるのは残念なことです。 ―”箱と紐”― ★真田紐は箱の寸法と品格によって紐幅と素材を使い分 ける。 ◆桐箱・絹紐二分・（細紐）・四方掛け。 ◆桐箱・木綿の袋紐四分・四方掛け。 ◆桐箱・絹紐四分・胴紐。 ◆杉箱・木綿の単紐三分・つづら掛け。 ―”お好み・があります”― ★お道具に・”お好み”・があるように・真田紐にも古 くから各流派のお家元の・”お好 み”・があり・歴代のお家元でもお若い時代と晩年で はお好みが異なる場合もあります。 また・古くは各武将や数寄者のお好み・お道具を作る 陶芸家や漆工・竹工・金工・紙芸といった作者ご自身 のお好みもあり・定められています。 ですから・箱に通された紐を見るだけで・お道具の流 派や作者・持主が誰であるかわかります。 さらに・それぞれのお好みの色合いや柄行きでお道具 の素性やいわれを見分けることもできます。 戦前の・三井家・岩崎家・鴻池家といった旧財閥家に は秀れたお道具も鑑定家がおられた信用から・その家 の真田紐を見ただけで箱に納まっているお道具の善し 悪しが類推できますし・それらのお蔵のお道具が時と して売買される場合は・そのお道具の真贋をも真田紐 によってはかることができます。 このように・箱の中身を語る真田紐の役割は・遠く奈 良時代からあったはずですが・特に中世以降のお茶の 世界を中心に・お道具を大切に保存しつつ用いる風習 のなかで・真田紐の果たす役割はより重く深くなった といえます。 また当家でも・一度定められた真田紐はその家にしか お納めせず・他の方からいくらご要望が有っても一寸 たりともお頒けしないようにし・また・古い時代の紐 でも確保しておくことによって・お好み紐の重要性と 役割をお守りして下ります。 わずか巾二寸から一寸三分ほどの細い紐の中にお好み の色合いや柄があり・こうして定められた真田紐の種 類は数千種にのぼり・過去に作らせていただいた真田 紐の切れ端のコレクションは数万点にものぼっていま す。 たった一本の紐にも・このように重要な役割と大きな 世界があることも・今日少しずつ忘れかけられようと しており・いま一度・真田紐の必要性をあらためて認 識することも重要ではないかと思っています。 ◆当家に江戸時代より伝わる真田紐の見本帳。 **”茶家のお好みの紐・（書付箱に掛けられる）”** ◆裏千家・玄々斎好み。 ◆裏千家・円能斎好み。 ◆裏千家・淡々斎好み。 ◆裏千家・当代好み。 ◆表千家・好み。 ◆官休庵・好み。 ◆藪内家・好み。 **”作者の好み紐”** ◆釜師・大西家・好み。 ◆土風炉・焼物師・永楽・好み。 ◆塗師・中村家・好み。 ◆一閑張・飛来家・好み。 ―”染め織物です”― **”製造工程”** ◆糸。 ◆染め。 ◆整経。 ◆織り。 **”真田紐の製造工程図”** ●「真田紐を――」・・・● ―”正しく結ぶ”― **”（結び方）”** ◆四方掛け・（８図）。 ◆四方右掛け・（５図）。 ◆つづら掛け・（５図）。 ◆胴紐を掛ける・（３図）。 ◆紐の切れ端の始末のしかた。 ●「楽しくアレンジ」・・・● ●蒐集・資料などの・参考に・・・！！ ●探されていた方は・この機会に・・・！！ ●以下・詳細をご覧ください・・・！！ ◆掲載案内は・抜粋し掲載して下ります。 ◆掲載内容は・Ｑ＆Ａより・問い合わせ下さい。 ◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。 ◆掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ■■『一器多様』・・・■■ ―”見立て使いの茶道具”― **”監修・文―三田富子”** **”（約・３９頁）”** ―”多様に見たてられた茶道具”― ●●「先人の眼」・・・●● **”五島美術館の所蔵品より** ●「向付からの転用」・・・● ◆黄瀬戸平茶碗・銘・「柳かげ」 ・桃山時代。 ◆折識と椀。 ・喜三郎作。 ●「水指・菓子器に」・・・● ◆赤絵龍文四方鉢。 ・同・箱。 ・明時代。 ●「花入・兼用」・・・● ◆古備前筒水指。 ・同・箱。 ・明時代。 ●●「一器多様のすすめ」・・・●● ―”現代の工夫”― **”文―三田富子”** ◆釜―真形松地紋。 ・角谷一圭作。 ◆炉縁―桑。 ・中台瑞真作。 ◆水指―漆桶。 ・谷一郎作。 ◆茶入―高取・銘・「深山路」。 ・八山作。 ◆茶杓―一楽軒作・銘・「時雨」。 ◆茶碗―鼠志野。 ・勝尾青龍洞作。 ●「水指三様」・・・● ◆香合・木地・矢羽。 ●「花器を使う」・・・● ◆棚―更好。 ◆薄器―柳蒔絵。 ・前瑞雅峯作。 ◆茶杓―銘・「春風」。 ◆茶碗―伊羅保・片身替。 ・松古窯。 ◆蓋置―車輪。 ・林淡幽作。 ◆花入―青釉。 ・木村芳郎作。 ●「盛器を使う」・・・● ◆香合―黒織部。 ◆羽箒―鷹。 ◆火箸―桑柄。 ◆菓子器―黒塗七宝透盛器。 ●「組鉢を多用に」・・・● ◆青釉組鉢・木村芳郎作。 ●「故ありてこれを」・・・● ◆花入―黄瀬戸・大脇差写建水。 ・加藤春鼎作。 ◆香合―染付・橋杭。 ・永楽善五郎作。 ◆床―佐保山暁海筆・「華」。 ◆花入―唐銅・槍の鞘建水。 ●「袴腰の煙草盆三題」・・・● ◆煙草盆・袴腰。 ・田中煌又作。 ◆火入―伊万里。 ◆香合―時代木地・袈裟箱・伽羅。 ●「日常の器を使う」・・・● ◆粉引夫婦湯のみ。 ・勝尾青龍洞作。 ◆煙草盆―民芸手提箱。 ◆煙草入―茶心壺。 ◆水指―備前・種壺。 ◆茶杓―銘・「郷帰り」。 ◆茶碗―唐津。 ・小山冨士夫作。 ●「見立てられた茶器」・・・● ◆えびの焼・楊子差し。 ◆民芸醤油差し。 ◆染付ぐいのみ。 ・今右衛門作。 ◆小鹿田焼・楊子差し。 ◆染付・マグカップ。 ◆伊藤公象作・湯のみ。 ◆カナダ・ミルク差し。 ―”私の一器多様―” ●●「陶芸家・加藤丈佳さん」・・・●● **”自作の道具を取り合わせて”** ◆菓子器―刷毛目大鉢。 ◆床―田山方南筆・梅花無尽蔵。 ◆花入―刷毛目大鉢。 ◆風炉先―鈴木太翁画賛。 ◆棚―誰ヶ袖。 ◆水指―刷毛目大鉢・自作。 ◆薄器―黄瀬戸ぐい呑み・（見立て）・自作。 ◆茶杓―立花大亀作・銘・「東風」。 ◆茶碗―黒楽・自作。 ◆蓋置―銀彩・竹・自作。 **”自作の器で一献のおもてなし”** ◆先付―定窯金彩菊香合。 ◆向付―伊羅保小服茶碗。 ◆徳利―色絵金彩瓢。 ◆盃―宝珠香合。 ―”（以下・白黒）”― ●●「加藤丈佳さんを訪ねて」・・・●● ◆砂金袋・掛花入・扇立て兼用。 ・丈佳作。 ◆瓶―鉄霰。 ◆瓶掛―半田・（見立）・自作。 ◆盆―根来。 ◆薄器―オランダ・源氏香・自作。 ◆茶杓―鈴木太翁作・銘・「花曇り」。 ◆茶碗―黒織部・自作。 **”加藤丈佳さんの香合”** ◆定窯・金彩菊・（香銘春霞）。 ◆粟田焼・独楽。 ◆オランダ・都鳥。 ◆青織部。 ◆オランダ・鶴。 ◆粟田焼・傘。 ●●「見立て使いの工夫」・・・●● **”文―三田富子”** ●わが師の教え。 ●茶器への転用。 ●水指と香合。 ●見立ては茶人の力。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ■入力のミスは・ご容赦下さい。 ■他の出品も・是非御覧下さい。 ■商品詳細文の転用は堅くお断り致します。 ■入札案内・・・■ ●状態はすべて点検済ですが ●見落し等が無いとは言えません。 ●見解の相違も御座います。 ●御了承・御理解の上・入札下さい。 |
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