
ご覧いただきありがとうございます。
レトロチョコレートのウェブサイト
『20年前のチョコレートのメニュー』の管理・運営をしています。ひろと申します。
終活の一環として、
長年収集してきたパッケージコレクション約5,000点を、
次世代のコレクターさまのお手元に届けるため、順次出品してまいります。
どうぞよろしくお願い致します。
【商品】
森永製菓のチェッカーチョコレートのパッケージ1個
チョコレートは入っていません。
パッケージのみの出品です。
【発売年】
1971年(昭和46年)
【コンディション】
表面印刷・・・小さな傷がありますが、シルバーの発色等、かなり良いと思います。
形状・・・外箱内箱共にしっかりしています。
その他 潰れ防止のため、中にダンボールを詰めています。PPで包み金の開封帯風のシールを巻いてあります。
【説明など】
こちらは1971年発売の森永製菓「チェッカーチョコレート」のオリジナルパッケージです。黒と白のチェッカーフラッグ柄を大きく打ち出した大胆なデザインが特徴で、広告には「いよいよスタートです」というキャッチコピーが添えられていました。まるでレースのスタートシグナルを示すかのように、ワクワク感とスピード感を視覚的に訴えかけます。
このデザインは、当時の時代性とも密接に結びついています。1970年代初頭、日本にはアメリカのモータースポーツ文化が徐々に浸透していき、レースのゴールを示す「チェッカーフラッグ」は“勝利・達成・スピード”といったポジティブなイメージの象徴として、グラフィックデザインや商品パッケージにも採用されることが増えていきました。特に1971年は、NASCARシリーズが「Winston Cup」として商業化を加速させた年であり、“レース=新時代の象徴”という雰囲気が高まりつつありました。
この「チェッカーチョコレート」は、そうした時代の潮流を受け、デザイン自体が「スタート」や「勝利」といった概念を象徴しています。単なる甘味商品ではなく、当時の子どもたちにとって“未来への疾走感”“ちょっと背伸びした大人の世界”を演出するアイテムでもあったと言えるでしょう。
同じく1960年代〜70年代初頭にかけて発売された「明治 ブラック&ホワイト チョコレート」もまた、対照的な黒と白をテーマにした商品でしたが、そのアプローチは全く異なります。
明治ブラック&ホワイトは、既存の「ブラックチョコレート」(金×白)と「ハイミルクチョコレート」(赤×白)という2種の人気商品を1つのパッケージに“タガイチガイ”配置した、色彩と味覚を視覚的に対比させるデザインでした。→ “対を成す味わい”“ふたつでひとつ”というコンセプトが際立ちます。
一方で、森永チェッカーチョコレートは、黒と白を「競争」「決着」「スタートライン」といった象徴イメージとして使い、視覚的なパターンによって瞬時に“動き・高揚感”を生み出しています。→ “勝負の世界へようこそ!”というアプローチで、食べる前から物語を提示しています。
つまり、「明治 ブラック&ホワイト」は“味の対比による静的なバランス感覚”を表現し、「チェッカーチョコレート」は“レースカルチャーを背景にした動的な速度感”を打ち出している、それぞれが異なる文脈で設計されていたことがわかります。
今振り返れば、昭和のチョコレートパッケージ文化は「デザインにコンセプトを込める」ことの試行錯誤そのものでもありました。そんな中でもチェッカーチョコレートは、レーシングモチーフ×お菓子という当時としては異色の大胆な組み合わせで、時代のスピード感をストレートに表現した特異な存在です。
希少な昭和レトロチョコレートのオリジナルパッケージです。丁寧にPPで保護し、さらに金色の開封帯を模したシールを巻いて仕上げました。当時、店頭に並んでいたあのワクワク感を、そのまま手に取って味わっていただけます。
【送料】
出品者負担(落札者様に追加料金は発生しません)
補足:落札後に送料が予想以上にかかると感じられる方が多いようでしたので、送料はすべて出品者が負担いたします。安心してご入札ください。
【発送方法】
匿名配送(ゆうパケット)
【梱包について】
水濡れ防止・折れ防止を徹底して梱包します。
【取引に関するお願い】
大切に保管して参りましたが、経年による劣化や折れ、擦れ、ムシレなどがあります。
ノークレームノーリターンをご了承の上で入札をお願い致します。
【出品にあたっての思い】
チョコレートパッケージを大切に保存していただける方にお譲りしたいと思います。
【宣伝】
コレクションの一部は、神戸のフェリシモチョコレートパッケージミュージアムに寄託保存しています。ここは数年前にできた博物館で、日本で唯一のチョコレートパッケージ専門の博物館です。こちらの方にお越しの際は、是非ともご来場いただきたくお願いいたします。