深海の不思議 (発見!ネイチャー&サイエンス)
瀧澤 美奈子 (著)
出版社 : 日本実業出版社 (2008年初版)
単行本（ソフトカバー） : 173ページ
ISBN-10 : 4534043546
ISBN-13 : 9784534043542

◎あなたの知らない深海の世界にご招待!
いまだに未知の部分が多く、“地球最後のフロンティア”といわれる深海の世界。水深200メートル以下のゾーンはそう簡単に踏み入ることができないだけに、想像が難しい世界です。本書では、「しんかい6500」の乗船経験もある著者が、その不思議を解き明かし、深海の地形や地球環境との関わり、生物などを紹介しながら、最新の深海探査技術についても解説します。

◎深海と地球環境の深いつながり
熱と二酸化炭素を大量に吸収する海は、地球温暖化と非常に強いつながりがあります。たとえば、深海をゆっくり巡る“深層循環”のわずかな変化が、地球全体の気候に影響を及ぼすともいわれています。また、深海に雪のように降る“マリンスノー”は、生物の連鎖を表わすと同時に、大気の二酸化炭素を深海に運ぶ大切な役目を果たしています。深海は地球の気候システムの鍵を握っているといってもよいのです。

◎世にも奇妙な深海生物たちが写真・イラストで登場
その環境により、深海生物は形も色も独特。グロテスクな顔立ちをした魚や、かなりユニークな姿をした生き物が生息しています。深海の多種多様な生物のプロフィールを写真や詳細イラストで紹介します。

目次
１章 深海と地球の気候変動（深層大循環―海の表層を流れる海流とはまったく別の深層流；気候変動と深海―深海は長期的な気候変動に関係がある ほか）
２章 深海はどんなところか？（深さ―深海とは海のどの部分のこと？；広さ―地球の海のほとんどは深海といっていい ほか）
３章 深海底はどんなところか？（深海を探る方法―深海底を「見る」には測ることから；深海を宇宙から見る―人工衛星から深海底のでこぼこを見る ほか）
４章 深海の生物ファイル（プランクトン―ギリシャ語で「漂うもの」という意味；ネクトン―自分で泳ぐことができる海洋生物 ほか）
５章 深海探査技術と目的（飽和潜水技術―潜水病に陥らないための技術；海洋観測の目標―海という１つの世界を丸ごと知ろうとする試み ほか）
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コンディション：カバーに少し日焼けあります。本体概ね良好な状態です。
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